初心者が迷いがちな結婚式ドレスの配色コーディネートを覚えよう

最終更新日:2016.12.11


結婚式のお呼ばれコーディネートで、自分の好きな色のパーティードレスやワンピースに好きな色の羽織物や小物をコーディネートしてみたけど、何か違う気がする・・・。そんな経験をしたことはないでしょうか?

それは、あなたにセンスがないわけではありません。
コーディネートの配色には簡単なルールがあるので、それさえ覚えてしまえば誰でも簡単に、オシャレな配色コーディネートをすることができます。

本日はコーディネートの悩みを抱える結婚式のお呼ばれ初心者の方やひさしぶりの結婚式でドレスのコーディネートに悩んでいる方に役立つ配色ルールの基本コーディネートアイディアを紹介します。

1.配色ルールの基本

オシャレなコーディネートの近道には、オシャレな人も取り入れている「配色の基本ルール」を知ることが重要です。

この配色ルールを基本に足し算したり引き算したりして自分の好きなアレンジを楽しみましょう。

[基本ルール1] コーディネートで使う色数は3色が目安

結婚式の配色コーディネートは3色を目安にコーディネートするとバランスの良い着こなしになります。

3色コーディネートの考え方

3色というのは、あくまでも目安です。小物やアクセサリーの一部に色が入っていて、全体の色を細かくカウントすると4色5色になってしまうことは問題ありません。
3色を目安に、色を足したり引いたりしてあなた好みのアレンジを楽しんでください。

■3色コーディネート 色の数と割合

【1色目:ドレス(7割)】⇒ロイヤルブルー
【2色目:バッグ・靴(2割)】⇒ネイビー
【3色目:ネックレス(1割)】⇒シルバー

イギリス王室 キャサリン妃

■コーディネートのポイント

「ロイヤルブルー・ネイビー・シルバー」の3色で組み合わせた気品漂う大人のエレガントスタイル

ドレス以外の小物類(バッグ・靴:ネックレス)の色を「ネイビー:シルバー」=「2:1」の法則で組み合わせ。


3つの色の役割と割合

コーディネートに使う3色の役割と割合は以下のとおりです。

1.主役の色(全体の7割ぐらい)

最も面積が大きいコーディネートの主役になる色。

※専門的な色の世界では「ベースカラー(基調色)」といいます。

■該当するアイテム

  • パーティードレス
  • ワンピース
  • パンツドレスなど

2.組み合わせる色(全体の2~3割ぐらい)

次に面積が大きいこの色は、主役の色に組み合わせる色。
似た色でまとまり感をだしたり、違う色でお互いを強調したりします。

※専門的な色の世界では「アソートカラー(配合色)」といいます。

■該当するアイテム

  • 羽織物(ボレロ・ショール・ジャケットなど)
  • バッグ
  • アクセサリーなど

3.強弱をつける色(全体の1割ぐらい)

最も小さい面積で「主役の色」と「組み合わせる色」に対して強弱をつける色。
本来は、もともとの名前の通り「強調」、目立たせることで役割を果たしますが、逆に、弱めたり、どちらかの色になじませることで他の色を強調する役割もあります。

※専門的な色の世界では「アクセントカラー(強調色)」といいます。

■該当するアイテム

  • バッグ
  • アクセサリーなど

3色コーディネートのポイント

もうお気づきかと思いますが、小物の「バッグ・靴・アクセサリー」は、「組み合わせる色」と「強弱をつける色」にダブって入っています。

なぜかというと、コーディネートで羽織物を着る場合と、着ない場合があったり、ネックレスと靴の色を合わせて「組み合わせる色」にしたりと、コーディネートによってこの2色になるアイテムが入れ替わるからです。

言葉だけだと難しいですね。参考の画像を用意したので確認してみてください。

羽織物を着用した場合の3色コーディネート参考画像

■3色コーディネートの該当アイテム

【1色目:ドレス(7割)】⇒ピンク
【2色目:ボレロ・ネックレス・バッグ(2割)】⇒ホワイト系
【3色目:靴(1割)】⇒ベージュ

Aimerおすすめスタイリング

■コーディネートのポイント

各アイテムにさりげなくちりばめられたゴールドが上品で華やかなコーディネート

ドレス以外の羽織物・小物類(ネックレス・ボレロ・バッグ:靴)の色を「ホワイト系:ベージュ」=「3:1」の法則でバランス良く組み合わせ。

また、オプションアイテムのヘアアクセサリーはドレスの色に合わせてオシャレ度UP。


■3色コーディネートの該当アイテム

【1色目:ドレス(7割)】⇒ブルー(一部ブラック)
【2色目:ボレロ・ネックレス・靴(2割)】⇒ホワイト系
【3色目:バッグ(1割)】⇒ブラック

ワンピの魔法のスタッフがスタイリング

■コーディネートのポイント

上の3色コーディネートとの違いは、「2色目の組み合わせる色」のアイテムが「ボレロ・ネックレス・靴」になっているところです。「靴とバッグ」の役割が入れ替わっています。

ドレス以外の羽織物・小物類(ネックレス・ボレロ・靴:バッグ)の色を「ホワイト:ブラック」=「3:1」の法則で組み合わせ。


羽織物を着用しない場合の3色コーディネート参考画像

■3色コーディネートの該当アイテム

【1色目:ドレス(7割)】⇒ブルー
【2色目:バッグ・ネックレス(2割)】⇒ベージュ+ゴールド
【3色目:靴(1割)】⇒ピンクベージュ

Another Editionショップスタッフ

■コーディネートのポイント

小物はすべてベージュ系にしていますが、それぞれの色を少し変えることで統一感とリズムある上品なコーディネートに仕上がっています。

ドレス以外の小物類(バッグ、ネックレス:靴)の色を「ベージュ+ゴールド:ピンクベージュ」=「2:1」の法則で組み合わせ。


■3色コーディネートの該当アイテム

【1色目:ドレス(7割)】⇒ピンク
【2色目:バッグ・靴(2割)】⇒ブラック
【3色目:ネックレス(1割)】⇒ホワイト

LIMITLESS LUXURYショップスタッフ

■コーディネートのポイント

上の3色コーディネートとの違いは、「2色目の組み合わせる色」のアイテムが「バッグ・靴」になっているところです。
「靴」と「ネックレス」の役割が入れ替わっています。

ドレス以外の小物類(バッグ・靴:ネックレス)の色を「ブラック:ホワイト」=「2:1」の法則で組み合わせ。


いかがだったでしょうか?
先ほどお話したとおり小物の「バッグ・靴・アクセサリー」は、コーディネートによって「組み合わせる色」になる場合と「強弱をつける色」になる場合があります。

服をコーディネートする際にはベースカラー、アソートカラー、アクセントカラーの3つをうまく割合を考えながら組み合わせれば失敗のない着こなしになります。
出典: 服の色の組み合わせ | 色カラー

[基本ルール2] ドレス以外の色を「2:1」を目安に組み合わせる

ドレスに、3つの小物(バッグ・パンプス・ネックレス)を組み合わせるときは、「2:1」を目安に色を組み合わせると、自然とバランスの良いオシャレな配色コーディネートになります。

例えば、「バッグとネックレス」をベージュ系にした場合、「パンプス」をブラックにして「2:1」の組み合わせをつくります。

ボレロやショールをプラスしてドレス以外のアイテムが4つの場合は、「3:1」または「2:2」を目安に色を組み合わせましょう。

先ほど紹介した「3色コーディネート参考画像」をもう一度確認するとわかりますが、羽織物を着用している参考画像はドレス以外の色の組み合わせが「3:1」で、羽織物を着用しない参考画像はドレス以外の色の組み合わせが「2:1」になっていることがわかります。

組み合わせの注意ポイント

ドレス以外のアイテムが4つ以上の場合。例えば「ボレロ・バッグ・パンプス・ネックレス・ブレスレット・ピアス」でアイテムが6つ。

こういった場合は面積の広い「ボレロ・バッグ・パンプス・ネックレス」の4つのアイテムを中心に「3:1または2:2」で組み合わせて比較的面積のせまい「ブレスレットやピアス」は、ドレス以外の「ボレロ・バッグ・パンプス・ネックレス」に似ている色を組み合わせましょう。

[基本ルール3] アクセサリーは全部付けから引き算する

ネックレス、ピアス、ブレスレット、ベルト、カチューシャなど、アクセサリーをバランスの良くコーディネートするコツは、「全部付けて、1つずつ外して調節する」

アクセサリーは全部付けから引き算する

想像で合うと思っても、実際に着けてみたらやりすぎ感があったり、なんだかチグハグ感があったりするもの。「全部乗せ」からの引き算なら、ちょうどいいポイントがわかりやすい!
出典:Woman Insight

ここまでが配色コーディネートの基本ルールです。
頭の中を一度整理しましょう。
簡単に言うと大事なのは下の3つのルールです。

配色ルールのまとめ

【1】色は3色が目安
【2】ドレス以外の色を「2:1」を目安に組み合わせる。
※羽織物を着用したら「3:1」or「2:2」を目安に組み合わせる
【3】アクセサリーは全部付けから引き算する

配色コーディネートの基本ルールがわかったところで、ここからは実際にオシャレな色の組み合わせる方法を紹介します。

2.簡単2Step!短時間でオシャレな色の組み合わせを探せる方法

数多くある色の中で自分の感覚に頼って、オシャレでバランスの良い組み合わせを探すのは時間もかかるし大変ですね。
ここで紹介するのは、「簡単2Step!短時間でオシャレな色の組み合わせを探せる方法」を解説いたします。

[Step1] 主役の色を決める

まずはじめにドレスの色(主役の色)を決めます。
自分が好きな色、または過去のコーディネートで自分に似合っていると思った色からはじめてみましょう。

[Step2] 相性の良い色の探し方

ドレスの色(主役の色)が決まったら、相性の良い「2.組み合わせる色」と「3.強弱をつける色」を下の図(カラーダイヤル)から探します。

pccsカラーダイヤル

探すといってもこれから紹介する「色の組み合わせ方」にしたがってあなたの好きな色を選ぶだけなのでとても簡単です。

ここでは、オシャレな人に人気のある「色の組み合わせ方」を3つ紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

1.ドレスと反対の色(補色)を組み合わせる

ドレスと反対の色(補色)でもっとも代表的なコーディネートはお互いの色を引き立たせる「メリハリ」のあるコーディネートです。

また、反対の色(補色)のコーディネートは、同じぐらいのトーン(明度・彩度)で組み合わせるとまとまった印象のコーディネートをすることもできます。

ルールは簡単!

ドレスの色と反対の色を選ぶ、または、反対にある色のとなりの色を選ぶ!基本のルールはこれだけ!
例):「ネイビー(青紫)」の反対の色(補色)は、「ベージュなど(黄色の軸)」とそのとなりにある色です。

補色(反対色)のpccsカラーダイヤル

反対の色(補色)の参考コーディネート

ここで紹介する反対の色(補色)のコーディネート参考画像は、日頃から洋服の着こなし力を磨いている人気モデル、ショップスタッフさんのコーディネート画像をご紹介。

1枚目がメリハリのある反対の色(補色)のコーディネート。
2枚目が色のトーンが違い、まとまり感のある反対の色(補色)のコーディネートです。

■下の図はコーデに使っている主な色

コーディネート例2の補色pccsカラーダイヤル

「ネイビー」のシンプルなワンピースに補色関係にある「ベージュ系」のバッグ・ネックレスを合わせたコーディネートの例

人気モデル田中里奈さん

■コーディネートのポイント

ダークトーンのネイビーのアクセントに明るいトーンのベージュ系の小物をコーディネート。シンプルスタイルで個性が引き立ち上品でフェミニンな印象に。
また、バッグがなくてもブラウン系のヘアカラーで全体がバランス良くまとまるシンプルな優秀コーデ。

■使っている主な色と割合・目安

  • ワンピース:ネイビー 8割
  • バッグ・ネックレス・ピアス:ベージュ系 1.5割
  • パンプス:ブラック 0.5割

■主な着用アイテム・ブランド

  • ワンピース:the fifth LABEL
  • クラッチバッグ:私物
  • パンプス:Another Edition
  • ネックレス・ピアス:Auriga

■下の図はコーデに使っている主な色

コーディネート例3の補色pccsカラーダイヤル

ペールトーンの「ライトブルー」ワンピースと「ベージュ系」のパーティーバッグ・パンプスを合わせた補色(反対色)コーディネートの例

Another Editionショップスタッフ

■コーディネートのポイント

補色関係にある明るいトーンの2色に同系色の少しトーンを重くしたベージュのパンプスが良いバランスになって透明感のある上品でまとまった印象に。また、重めのヘアカラーも全体の配色バランスを整えています。

■使っている主な色と割合・目安

  • ワンピース:ライトブルー 8割
  • バッグ:ベージュ 1.5割
  • 靴:ベージュ 0.5割

■主な着用アイテム・ブランド

  • セットアップワンピース:Another Edition
  • バッグ:Another Edition
  • ネックレス:不明
結婚式のオシャレに差がつく補色のドレスコーディネート

補色コーディネート画像をもっと見たい!と思った方は、「簡単♪結婚式のオシャレに差がつく補色のドレスコーディネートとは?」を確認してみてください。

2.ドレスに近い色どうしを組み合わせる

ドレスに組み合わせるボレロ・バッグ・パンプスなどの各アイテムの色をトーンの違いを意識しながら近い色どうしを組み合わせると統一感のあるまとまった印象のコーディネートになります。

ルールは簡単!

ドレスに近い色を組み合わせる、または選んだ色の左右2~3つまでの軸の色を組み合わせる。基本のルールはこれだけ!
下の図はグリーンと仲良しな色の例です。

■下の図はコーデに使っている主な色

同系色(類似色)のpccsカラーダイヤル

ドレスに近い色どうしを組み合わせた参考コーディネート

ここで紹介するまとまり感のあるドレスに近い色どうしを組み合わせたコーディネート参考画像は、日頃から洋服の着こなし力を磨いているモデルや一般のオシャレさんのコーディネート画像をご紹介。

■下の図はコーデに使っている主な色

コーディネート例1の同系色(類似色)pccsカラーダイヤル

同系色(類似色)関係にある「グリーン」のパーティードレスに「ベージュ系」の小物でまとめたコーディネートの例

一般のオシャレさん

■コーディネートのポイント

グリーンのドレスに近い色を合わせる中で小物のバッグに明るめのベージュ、足元のパンプスに暗めのベージュを合わせることでまとまり感とメリハリ感を両立しています。

■使っている主な色と割合・目安

  • ドレス:グリーン 8割
  • バッグ・ネックレス:ベージュ系 1.5割
  • パンプス:ベージュ系 0.5割

■主な着用アイテム・ブランド

  • ドレス:Another Edition
  • バッグ:AMERICAN RAG CIE
  • ネックレス:私物
  • ピアス:SHIPS for women

■下の図はコーデに使っている主な色

コーディネート例3の同系色(類似色)pccsカラーダイヤル

ペールトーンの「パープル」パーティードレスとダークトーンの「パープル」のパンプスを合わせたコーディネートの例

モデルの安岡あゆみさん

■コーディネートのポイント

近い色どうしを組み合わせたコーディネートのアクセントに裾に向かって広がるティアードドレスでリズムをつけて、万能色のブラックのバッグでメリハリを付けた、大人のエレガントスタイル。

■使っている主な色と割合・目安

  • ドレス:パープル 8割
  • バッグ:ブラック 1.5割
  • 靴:パープル 0.5割

■主な着用アイテム・ブランド

  • ドレス:chloe
  • バッグ:CHANEL
  • 靴:COLE HAAN
結婚式の同系色(類似色)コーディネートアイキャッチ

ドレスに近い色どうしを組み合わせたコーディネート画像をもっと見たい!と思った方は、「簡単にオシャレになれる♪結婚式の同系色ドレスコーディネート集」を確認してみてください。

3.迷った時は万能色を組み合わせる

多くの色と相性が良い、万能色の「ブラック・ホワイト・グレー」。
羽織物や小物のコーディネートに迷ったら「ブラック・ホワイト・グレー」のアイテムを合わせてみると万能色だけに、「何か違う?」と悩んでいるコーディネートが意外とはやく決まるのでおすすめです。

万能色を組み合わせた参考コーディネート

ここで紹介する万能色のコーディネート参考画像は、日頃から洋服の着こなし力を磨いているショップスタッフさんのコーディネート画像をご紹介。

ペールピンクのギャザー入りノースリーブパーティードレスにブラックのバッグを合わせたメリハリのある万能色コーディネート

KATHARINE ROSSショップスタッフ

■主な着用アイテム・ブランド

  • ドレス:KATHARINE ROSS
  • バッグ:KATHARINE ROSS
  • パンプス:KATHARINE ROSS

ブルーのフレンチスリーブAラインドレスに万能色(ブラック・ホワイト)のバッグ、パンプス、ネックレスを組み合わせたコーディネート

KATHARINE ROSSのショップスタッフさん

■使っている主な色と割合

【1色目:ドレス(7割)】⇒ブルー
【2色目:バッグ・靴(2割)】⇒ブラック
【3色目:ネックレス(1割)】⇒ホワイト

■コーディネートのポイント

パッと見の印象を「ブルー・ブラック・ホワイト」の3色で組み合わせ。
小物(バッグ・靴・ネックレス)の比率は「ブラック:シルバー」で「2:1」。

■主な着用アイテム・ブランド

  • ドレス:KATHARINE ROSS
  • バッグ:KATHARINE ROSS
  • 靴:KATHARINE ROSS
  • ネックレス:KATHARINE ROSS
結婚式の万能色の時短コーディネートアイキャッチ

万能色コーディネート画像をもっと見たい!と思った方は、「万能色で叶う!結婚式の時短コーディネートは黒白灰をアクセントに!」を確認してみてください。

参考文献

(2010)『文部科学省後援 A・T・F 色彩検定 公式テキスト 3級編』A・T・F企画.
大井義雄, 川崎秀昭(2007)『カラーコーディネーター入門/色彩 改訂増補版』日本色研事業.

最後に

配色ルールをヒントにあなたのコーディネートライフが少しでも豊かになることを心より応援しています。

友達や姉妹・家族とシェアして特別な日のコーディネートを楽しんでみてください。